
自動車保険の種類 |
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| 自動車保険は、交通事故などに伴う損害を補償するための保険です。 自動車損害賠償保障法第5条に定める、自動車にかけておかないと使用できない強制保険が自賠責保険で、自賠責保険ではまかなえない損害に備えて入るものが任意保険となります。 任意自動車保険は、細分すると複数の種類があり、それぞれ異なる損害を補償します。これらのいくつかがセットとなったものがSAP、PAP、BAPとなります。 |
| 自賠責保険(強制保険) 補償内容:対人賠償のみを対象とし、他人(歩行者や他の車の運転者、同乗者など)への補償が義務付けられています。 死亡や負傷に対して最低限の補償を提供します。補償限度額は、死亡の場合で3,000万円、傷害の場合で120万円までです。 任意自動車保険 1. 対人賠償保険 補償内容:他人の死亡や負傷に対する損害賠償金を補償します。 例えば、交通事故で歩行者をはねてしまった場合の医療費、慰謝料、逸失利益などが含まれます。 2. 対物賠償保険 補償内容:他人の財物に対する損害賠償金を補償します。 例えば、他人の車、建物、ガードレール、電柱などを破損した場合の修理費用などが含まれます。 3. 人身傷害補償保険 補償内容:運転者や同乗者が交通事故で負傷した場合の治療費、休業損害、慰謝料などを補償します。 自分が過失割合の高い事故でも、過失相殺なしで実際の損害額を補償してもらえます。 4. 搭乗者傷害保険 補償内容:事故で運転者や同乗者が死傷した場合に、あらかじめ定められた金額を補償します。 入院日数や通院日数に応じて定額が支払われることが多いです。 5. 車両保険 補償内容:自分の車が事故や災害、盗難などで被った損害を補償します。 以下のような種類があります: 一般車両保険: 事故、盗難、火災、自然災害、いたずらなど、幅広い損害を補償します。 限定車両保険: 自損事故や単独事故を除き、他車との接触事故や盗難、火災、自然災害などを補償します。 6. 無保険車傷害保険 補償内容:無保険車との事故で運転者や同乗者が死傷した場合に、相手から十分な補償が受けられない場合の損害を補償します。 7. 特約 自動車保険には、基本的な補償に加えて、さまざまな特約を付け加えることができます。以下にいくつかの一般的な特約を紹介します。 弁護士費用特約:事故に関する法律相談や弁護士費用を補償します。 個人賠償責任特約:自動車事故以外の日常生活での事故(例えば、自転車事故など)に対する賠償責任を補償します。 ロードサービス特約:事故や故障時のレッカー移動や緊急修理サービスを提供します。 車両無過失特約:自分の過失が全くない事故(例えば、後続車に追突された場合)で相手から補償を受けられない場合、自分の保険で補償します。 |